記事

ホームページのリニューアルを任せられる信頼できる制作会社の探し方まとめ

初版公開日:2019/4/14

最終更新日:2019/5/14

こんにちは。

WEB制作会社と事業会社にて制作側と発注側の両方の経験を合計12年以上、WEB担当(ディレクター・エンジニア・SEOコンサル)として中小企業から大手企業まで幅広いクライアントのWEBにおける課題解決をお手伝いしてきました竹内と申します。

WEB制作を発注する側になって一番困ったことは、信頼できるWEB制作会社を探すのが難しいということでした。

ホームページの制作をアウトソースする場合は、既に懇意にしている会社などがなければ一から依頼する会社を探さなければなりません。

ところが、急に探せと言われても探し方もわからなければ、何を軸に探せばいいのかもわからない人も多いと思います。

ここでは、ホームページの制作パートナーを探す方法とそのポイントについて説明してみたいと思います。

WEB制作会社の探し方

WEB制作会社の探し方、出会い方は色々ありますが、代表的なものをご紹介します。

現在のホームページを作成した会社、運用している会社

既にホームページが存在している場合、そのホームページを作成した会社や、運用を委託している会社があればパートナーの候補になるかもしれません。

現在も関係が良好であれば、例えその会社が引き受けるのが難しい状態であったとしても、他社を紹介して貰えることもあるかもしれません。

ただし、その会社に制作を依頼したのは数年前のはずなので、現在も他の会社と比べて能力的に遜色は無いかを確かめる必要はあるかもしれません。

「昔から付き合いのある会社だから」というだけの理由での選定はよくありません。

人づての紹介

信頼できる人や会社から紹介して貰うのは最も安心できる方法と言えるかもしれません。

知り合いに最近ホームページをリニューアルした人がいれば、どこの会社に委託したのかを聞いてみるのが良いでしょう。

自分だけではなく、プロジェクトメンバーはもちろんのこと、上役や社長に至るまで、多くの人脈を使ってみることをお勧めします。

結果的に依頼するに至らなかった時に断りにくいというのはデメリットかもしれません。

SNSで募集する

人づての紹介に似ていますが、SNSで広く募集するという方法もあります。

自分で探すという能動的なアクションに比べ、かなり受動的になるので運の要素も含まれるかもしれません。

他の方法に比べると拡散力とスピード感はあるでしょう。

営業電話、営業メールからのピックアップ

いつもは面倒だと思い対応している営業電話や、無視している営業メールも、いざリニューアルプロジェクトが発足したというタイミングではなぜか来なかったりするものです。

過去の営業メールを見返して、ホームページの制作を請け負っている会社を探してみるのもいいかもしれません。

本当に優秀な会社は営業しなくても引き合いやリピートが多いので、営業をしてくる会社は実力不足という見方もあります。

展示会などに足を運ぶ

IT系の会社が自分たちの商品の紹介をしている展示会というものがあります。(例:Japan IT Week

展示会によって規模もテーマも様々ですが、同時に複数の会社に直接話を聞けるチャンスがあるのは展示会くらいかもしれません。

展示会に出展するにはそれなりの予算が必要になります。

それを営業コストとして捻出できる体力のある会社と考えることもできるかもしれません。

書籍から探す

Web制作会社年鑑という書籍や類似書籍が毎年刊行されています。

掲載基準は様々ですが、色々な制作会社が実績などとともに掲載されているので一覧性はあります。

どの会社を選ぶかは難しい問題かもしれませんが、実績が伴わない会社は掲載されていないと信用すれば少し安心できるかもしれません。

ネットで探す

これが一番ポピュラーかもしれません。

制作会社側も検索サイトの上位に掲載されるように自社のホームページをチューニングしたり広告費を払ったりしています。

そういった施策を自社のホームページに施すことができるということは、そういった知見があり、他社にも提供できる可能性が高いということです。

どれか一つの探し方しか探してはいけない訳ではありませんので、可能な探し方を目一杯用いて様々な会社を調べてみましょう。

ネットで制作会社を探す際のポイント

一口にネットで制作会社を探すと言ってもどのように探したらいいか悩んでしまうと思います。

闇雲に「WEB制作会社」で検索しても数が多過ぎて手が付けられないと思いますので、いくつか制作会社を絞り込む手段を紹介します。

地域で絞る

制作会社の所在地が重要かどうかは議論の余地がありますが、同じ条件の会社が遠く離れた離島にあるか隣のビルにあるかで比較をしたら隣のビルの会社を選びたくなるものだと思います。

検索エンジンは優秀なので近くの会社を検索してくれもしますが明示的に「WEB制作会社 地域名」と検索すると更によい結果を得られると思います。

地域名は都道府県名や市区町村名を入れてみましょう。

特長や得意分野で絞る

気になった会社のサイトを見てみると、なんらかの共通点が見えてくると思います。

デザインが優れていたり、マーケティングやSEOが強かったり、(アフター)フォローが充実していたりなどです。

おそらくそれがあなたが制作会社に潜在的に求めている要素なのです。

「WEB制作会社 デザイン 強い」「WEB制作会社 SEO 強み」などで絞るといいかもしれません。

ポータルサイトを探す

WEB制作会社を探すのが難しくて困っているのはあなただけではありません。

困っている人が多いということは、それを解決しようとしている人も多いということです。

全国のWEB制作会社を探しやすくまとめてくれているサイトもいくつかありますので利用してみるのもいいでしょう。

ただ、WEB制作会社は膨大な数ありますので、全社が掲載されているサイトは無いと思っていた方がいいです。

求人サイトで探す

WEB制作会社も企業ですので求人をします。

特に成長期・拡大期の制作会社は多くの人材を求めて求人情報をたくさん出していることがあります。

求人サイトは会社の条件も絞り込み易く作られているのと、求職者へむけて会社の情報がわかりやすく提示されているので会社のイメージが掴みやすいでしょう。

制作会社をピックアップする際のポイント

ネットで制作会社を探してみると、とても多くの会社が見つかると思います。

検索して上位に表示される会社はどの会社も綺麗にホームページが作られており、どのサービスも良さそうに見えると思います。

そして探しているとつい「騙されまい」という不思議な意識が芽生えてしまうと同時に、「どこがいいかわからない」という投げやりな気持ちも生まれてくると思います。

そうならないためには、探すという作業と評価するという作業を別々に行うと効率的かもしれません。

下記にあげるようなポイントで絞り込んだり採点したりできるように、まずは見つけた企業のページから情報を抽出して一覧化すると良いでしょう。

  • 地域
  • 従業員数
  • 取り扱いサービス内容
  • 制作実績(数・質・クライアント)
  • デザインの格好良さ
  • ファーストインプレッション
  • 資本金や創業年数
  • サイトやSNSのいいね数

上記ポイントは一例に過ぎません。

もっと大事なポイントがあれば加える必要がありますし、必要のないポイントであれば削除しましょう。

自社のサイトをこんな感じにしたいなというイメージに近いデザインをしている会社、もしくは制作実績の中にイメージに近いサイトがいくつかある会社がおすすめです。

また、逆にこういった企業には絶対に頼まない(頼めない)という条件があれば、企業のサイトをチェックする際に一番最初にその項目を確認すれば時間の短縮にもなるでしょう。

経験上のことで強い根拠がある訳ではありませんが、以下のようなサイトの会社は気を付けた方がいいと思います。

  • とにかく大きな文字で効果や実績数を謳っている
  • 外国人の写真素材を使っている
  • 同じモデルの写真素材を多用している
  • サイトがスマートフォン対応していない
  • サイトが古い/ダサい
  • 実績が古い/ダサい
  • 安さだけを強調している
  • 実績が個人経営のようなサイトばかり
  • 働いている人の顔が見えない/人数が少ない
  • オフィスがマンションの一室
  • 初期制作費用0円

個人事業主か、制作特化型の会社か、トータルサポートが可能な会社か

リストアップしてみると、会社が大きく三つのカテゴリに分かれることに気が付くかもしれません。

ざっくり言うと会社の大小に近しいのですが、個人事業か法人か、法人であれば制作を自社で請け負っているかパートナー会社と共に請け負っているかという違いがあります。

先ずは個人事業主か法人かを分け、法人であればホームページ制作に特化した会社が良いか、広告やSEOなども扱える会社かを確認するといいでしょう。

そもそも会社のルールで個人事業主に発注ができない場合は法人のみの選定になりますね。

個人事業主のメリット

企業に依頼するよりは価格優位性があります。安さと品質は比例も反比例もしませんが、安さに大きなメリットを感じられる場合は選択肢から外す必要はないと思います。

ただ、企業に比べると安心感や何かあった時のサポート体制などリスクはついてまわります。

パートナー側にとって充分な予算があればそのプロジェクトのみに専念でき、細かい要望などもスムーズに対応して貰えるでしょう。

制作特化型の会社のメリット

自社で制作部署を持っている会社をイメージして頂ければと思います。

そういう会社は自社内で制作を完結できることが多く、外部に再委託することがないので無駄に予算が膨れ上がることがないでしょう。

また、代理店に比べるとコミュニケーションのロスが少なかったり、スケジュールから「間に入った会社の確認日」などが削られます。

このため、安く速く適切に制作対応をしてくれるので良いこと尽くめの様に聞こえますが、扱っている商材が少ない場合、完成したホームページをスケールさせたり広報したりする際には心もとなくなります。

制作はこの会社、広告はこの会社、SEOはこの会社と、それぞれ専門分野に特化した企業をそれぞれ見つけて、うまく連携させつつ進行できるのであればよいですが、実際はそれほど簡単には行かないでしょう。

トータルサポートが可能な会社(代理店・大型制作会社)のメリット

多くの商材を扱っている会社の場合、プランニングから制作、運用、広告まで一気通貫で対応が可能で、窓口を一本化することができれば様々な手間が大幅に削減可能です。

ただし、自社内で全ての対応が可能な大きな部隊を持っている会社は少なく、あったとしても得意分野というものは存在するものなので、多少の偏りは想定に入れておいた方が良いでしょう。

また、すべての課題を解決するために、優秀なパートナーを複数抱えて再委託をしているいわゆる代理店もあります。

これまたとても優秀な様に聞こえますが、代理店も利益を出さなければならないため、その分だけ価格が高くなったり、間に一社入ることによるコミュニケーションのロスが発生したり、代理店がボトルネックになってしまうなどのリスクもあります。

どちらが良くてどちらが悪いということはありません。プロジェクトの性質や予算、スケジュール、目的の内容によってどちらの方が合うかが決まってきます。

予算を可能な限り抑え、スケジュールも急ぎたいということであれば制作会社に直接依頼をすることをお勧めしますし、長い目で見て目標達成まで並走して欲しいということであればトータルサポートが可能な会社を選ぶ方がうまく行く可能性が高いのではないかと思います。

制作体制を確認する

会社がどのようなサービスを取り扱っているかはホームページを見れば大体のことは書いてあります。

制作特化型なのか、他に得意分野はあるのか、どんなところが他社とは違うのかなどはわかりますが、実際に制作に入った際に、誰が担当となり、どのように進行して行くのは実際に提案を受けたり、話を聞いてみなければわからないと思います。

提案を受ける際に、似たような他社案件の場合にどのような体制で行っているのかを説明して貰うと良いでしょう。

嘘をつかれることは稀かとは思いますが、時には営業マンが一人で対応し、再委託先にとにかく丸投げしているなんていう場合もあるかもしれません。

見るべきポイントは、どれくらいの人数がいて分担されているか、担当窓口が一本化されているか、担当に連絡がつかない場合のフォローはどうなっているか、急ぎのタスクがあった場合に人数を補強できそうかなどです。

会社の物理的な距離は判断材料になり得るか?

よさそうな会社の所在地を見たら遠方だったというのはよくあるケースかと思われます。

制作会社側は全国対応をしているようであれば必ず「距離はあまり問題になりません」と主張すると思います。

確かに電話やWEB会議サービスなど、近くにいるかのようにミーティングが可能だったり、本当に必要であれば、呼びつければ来て貰える場合が多いでしょう。

しかし、物理的な距離による心理的障壁は必ず存在します。

  • 徒歩5分の距離にある会社に来て貰うのとWEB会議サービスでミーティングをすることの差。
  • 今日直ぐ来て欲しいと言っても最短で翌日になってしまうこと。また、それがわかっているため、そういう要望を出し難いこと。
  • 微妙な地域文化性の差
  • 天候や天災、地域状況の差による心理共有の差

どれもほんの少しの取り決めや思いやりによって乗り越えられるものではありますが、乗り越えなければならないのは多くの場合で発注側であるのが問題になります。

小さな我慢の連続はトータルで考えるととても大きなストレスに変わります。

近くに会社があるからといってこれらのストレスが必ずしもゼロになるという訳ではありませんが、物理的な距離がこれらの問題を引き起こす一つの要因であることは認識した方がよいでしょう。

※個人的には物理的な距離など超越できるほど、お互いにプロフェッショナルであるのがよいとは思っています。

距離が大事だと思う人は「WEB制作会社 地域名」と検索するとご近所さんが見つかるかもしれません。

まとめ

頑張って探して一覧化した制作会社を更に絞り込むための選び方は別の記事で書きたいと思います。

会社同士の相性や目的に対して提供できるサービスの差などがあるため、この会社に依頼しておけば大丈夫という完璧な会社というのは存在しません。

また、良い会社だったとしても、たまたま良くない担当者にあたってしまったりすることもあります。

そう聞くとすべてが運のように聞こえてくるかもしれませんが、努力を怠たらなければきっと良い制作パートナーと巡り合うことができるでしょう。

ホームページリニューアルラボでは制作パートナーの選定支援を承っています。制作パートナーの選定の際にお困りのことがございましたら、是非お問い合わせください。