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ホームページリニューアル前後のサイトマップを作成しリダイレクトすることを忘れない

初版公開日:2019/6/7

最終更新日:2019/6/07

こんにちは。

WEB制作会社と事業会社にて制作側と発注側の両方の経験を合計12年以上、WEB担当(ディレクター・エンジニア・SEOコンサル)として中小企業から大手企業まで幅広いクライアントのWEBにおける課題解決をお手伝いしてきました竹内と申します。

この記事のテーマでもあるサイトマップもたくさん作ってきました。

この記事では一般にサイトマップと呼ばれるものについて説明したいと思います。

サイトマップとは?

サイトマップとはWEBサイトにあるページを一覧化した資料のことをいいます。

一口にサイトマップと言っても違うものを指す場合もありますので注意しましょう。

  • サイト構築時などにメンバーが見るためのサイトマップ
  • ユーザーが見るページとしてのサイトマップ
  • 検索エンジン向けのサイトマップ

大まかにこれらの三種類がありますが、ここで説明するのは1番目のサイトマップになります。

パートナーとの会話の中でサイトマップという単語が出てきたらどれのことなのかを聞き分けましょう。

特に決まったフォーマットがある訳ではなく、Microsoft Office系のソフトを使用したり、ビジュアル的な表現を用いることができるソフトを利用して作るなど様々です。

サイトマップを作る際のポイント

当サイトのターゲットは発注者側なのでサイトマップを作るというよりも確認する側だとは思いますが、特に以下の様なポイントをチェックしてみるとよいでしょう。

  • ページの漏れは無いか
  • 同じカテゴリのページはまとまっているか
  • ページタイトル及びURLが記載されているか
  • できればdescriptionも記載されているか

サイトマップという単語でGoogleの画像検索などをしてみるとサンプルがたくさん出てくると思います。

会社の組織図やトーナメント表のように図的なマップもあれば、エクセルで作られた一覧のようなものなど色々見つかるでしょう。

すべてサイトマップです。

どれが良いかは見る人や伝えたい内容によって変わるので一概には言えませんが、私たちは以下の様な理由からシンプルなページ一覧のサイトマップを好んで使用しています。

  • 見方を説明しなくても直観的にわかる
  • 抜け漏れを発見しやすい
  • 旧サイトとの比較がしやすい
  • 編集がしやすい
  • 情報を付加しやすい
  • 転載/再利用しやすい

また、前述した通りサイトマップと言う呼び名は誤解を生む可能性があるため、単純にページ一覧と呼ぶこともあります。

サイトマップ単体の見栄えであればマップと言う名前がついている通り、図版的な表現の方がわかりやすいとは思いますが、比較や編集をしたりスケジュール表などで利用したりする場合は一覧の方が圧倒的に扱いやすいでしょう。

まずは既存サイトのサイトマップを作る

既存のサイトを作成した時のサイトマップが残っていれば流用でもいいですが、残っていない場合や、運用していく中でページの増減がある場合がほとんどでしょう。

まずは今現在どんなページが存在しているのかの確認も含めて全ページを洗い出してもらいましょう。

もしかすると存在自体を知らなかったページが出てくるかもしれません。

想定外のページが後から出てくると見積りやスケジュールに影響が出たり、リニューアル後も古い内容のページがユーザーに提供されてしまったりと良くないことが起こります。

必ず既存サイトのサイトマップを確認できるようにしましょう。

リニューアル後のサイトマップを作る

特に指示しなくても企画提案の段階で出てくることが多いと思います。

既存サイトのサイトマップと比べられるように同じフォーマットで作成してもらうのがいいでしょう。

どのようなページがあって、どのようにカテゴライズされるのかは最低限記載されている必要がありますが、他にもあった方がいい情報はいくつかあります。

ケースによって異なりますので、紹介する項目だけでなく、必要と思われる情報は付記しておくといいでしょう。

そのページが存在する理由。ユーザーに伝えたいこと。

そのページで何が言いたいのか、何を伝えたいのかを改めて記載しておきましょう。

もしかしたら不要なページや、目的が似通ったページが出てくるかもしれません。

検索で狙いたいキーワード

すべてのページが検索からの流入を狙う訳ではありませんが、主要なページの想定流入経路を記載しておくのもよいでしょう。

既存サイトとの比較及びURL

既存サイトにあるページを改修するのか、ページを追加するのか、統合したページを作るのかなど、新しいページがどのページを母体として作られるのかを記しておきましょう。

既存ページを回収する場合や、統合する場合の母体ページのURLは基本的に変えないことが多いですが、サイト全体の構造を変える場合などはURLも変更になる可能性があります。

新しいURLも記載し、既存のURLからの変更があるのかどうかもわかるようにしておきましょう。

既存サイトからのリダイレクト情報

既存サイトのサイトマップを作って比較した方がいい最大の理由がここにあります。

ホームページをリニューアルすると無くなるページが出てきます。

しかし、他のサイトに書かれたリンクやユーザーのブックマーク、検索サイトなどは自動で書き変わってくれるわけではありません。

ユーザーが古いページにアクセスしても、新しいページに自動で転送される設定を行うのが親切でしょう。

そのためには、無くなってしまうページや統合されてしまうページの把握と、どのページへ転送するのかの情報が必要になります。

他にもページごとのタイトルやdescriptionなど、必要と思われるものは付記するのがいいですが、列が多くなり過ぎると一覧性が乏しくなってしまうので、用途ごとにファイルを分けるなどの工夫が必要でしょう。

そういった面でも一覧型のサイトマップは直ぐにコピーをすることが可能なので便利と言えるでしょう。

まとめ

地図を用意せずに知らない場所へ行こうとするのは危険なのと同じように、ホームページのリニューアルにも地図が必要になります。

ホームページのリニューアルにおける地図には様々な種類がありますが、このサイトマップはその中でも直観的でわかりやすい資料になります。

現在地や進む先が共有されていないプロジェクトほど不安なものはありません。

必ず新旧二つのサイトマップを作ってもらうことをおすすめします。

もしもサイトマップの内容などに不安などがございましたら、是非、ホームページリニューアルカウンセリングをご検討いただき、お気軽にお問い合わせください。