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「SEOは手段であって目的ではない」これが腑に落ちなければホームページリニューアルは成功しない

初版公開日:2019/6/9

最終更新日:2019/6/09

こんにちは。

WEB制作会社と事業会社にて制作側と発注側の両方の経験を合計12年以上、WEB担当(ディレクター・エンジニア・SEOコンサル)として中小企業から大手企業まで幅広いクライアントのWEBにおける課題解決をお手伝いしてきました竹内と申します。

この記事のテーマでもあるSEO対応もたくさん行ってきました。

この記事ではSEOがどのようなものなのかを説明するのではなく、SEOに対する間違った理解や過度な期待を少しでも正せればと思っています。

SEOとは?

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語にすると検索エンジン最適化となります。

ホームページを検索エンジンが理解しやすいように最適化することをSEOといい、その手法は様々です。

こう書いてしまうと検索エンジンが理解しやすければ他はどうでもよく聞こえてしまうかもしれませんが、昨今のSEOはそうではなく、ユーザーにどれだけ有益な情報を与えているページかがきちんと判断されます。

ユーザーにとって有益かの判断材料は様々で、明示されている訳ではありませんが、例えば以下のような内容が評価されます。

  • ユーザーが欲している情報を過不足なく提供する
  • 検索キーワードに紐づく情報を提供する
  • 情報に専門性、権威性、信頼性がある
  • 適切なコードを書く
  • 適切なタイトルをつける
  • 数多くのリンクを貰う
  • SNSなどで話題にされている
  • ページの表示速度が速い(ユーザーにストレスを与えない)
  • どのようなデバイスでも安定した情報提供をしている

他にも挙げればキリがありませんが、検索サイトはユーザーにとって有益なサイトを上位に表示することを第一に考えています。

ユーザーにとって有益とは何か?その判断基準に対してサイトを最適化することがSEOとなります。

「SEOは手段であって目的ではない」の意味

ホームページのリニューアルにおいてSEOを行うことで任意のキーワードに対する検索サイトでの表示順位はあがるかもしれません。

しかし本当にそれが目的だったのかもう一度考えてみて欲しいと思っています。

「Googleの検索順位を上げたいからホームページをリニューアルしたい」という要望は本当によく聞きます。

当サイトを順番に読んでいる人は私たちが何を言わんとしているのかは既におわかりかと思います。

ホームページリニューアルの本来の目的は検索サイトでの順位を上げることではなくその先にあるはずなのです。

具体的に言えば検索サイトでの順位があがり訪問者が増えることによって得られる何らかの利益が本来の目的であるはずなのです。

ところがそのKPI(検索サイトでの順位)の達成を追おうとする気持ちが強過ぎて、いつの間にか手段であるはずのSEOが「Googleの検索順位を上げたい」という目的に変わってしまうのです。

もう一度書きますが、SEOは手段であって目的ではありません。

ホームページリニューアルの本来の目的を見失わないようにしましょう。

SEOを考えないリニューアルなんてありえない

少し言い切り過ぎかもしれませんが、今どきのWEBサイト制作でSEOを考えないことはありえません。

前述したようにSEOは手段なので、戦略的にその手段を講じないことはあっても、SEOをどうするかが議題や提案にあがらないことはないでしょう。

もしも検索サイトからの流入、SEOがとても重要な手段になる場合は、そのコンサルティングを制作パートナーとは別の会社に依頼してもいいくらいです。

もちろん制作パートナーがSEOに強い会社であれば素晴らしいです。

どのような対策を講じてくれて、どのような結果が想定されるのかを詳しく提案してもらいましょう。

検索サイト以外の流入経路を考えて拡張する

SEOという言葉を知っていたり、検索サイトでの表示順位を上げて訪問者数を増やしたいと考えられる人なら、もっと他にも訪問者数を増やせる手段があることを想像することは難しくないでしょう。

例えばSNSからの流入などは長く注目されている手段になります。

もっとわかりやすいもので言えば、テレビCMや新聞広告、電車内広告など、普段あなたが目にしている媒体に広告を出すことでサイトに直接アクセスしてもらうということも可能です。

もちろん手段によっては多大な費用がかかるため、選択肢にあげても実行できないものもたくさんあると思いますが、ここで言いたいのは検索サイトからの流入がすべてはないことを認識して欲しいということです。

SEOよりも街でチラシを配った方がいいかもしれません。

社長が母校で講演会を開いた方がいいかもしれません。

展示会に出展してみるのもいいかもしれません。

とにかく会社の存在を知ってもらってサイトへの訪問者数を増やす手段はたくさんあります。

一つの手段だけに固執せず、様々な流入経路について考え、その道幅を広げる施策を考えることが大事になります。

ホームページをリニューアルしたからと言ってそれだけで訪問者数が増える訳ではありません。

リニューアルの内容と同じくらい流入経路の拡張についても考える必要があるのです。

どのようなターゲットがどこにいて、どういったことに関心があり、どんな手段を講じれば興味を示してくれるのかといったことを分析して実行していくことになりますが、これはマーケティングの分野になりますのでここでは割愛いたします。

SEOのコンサルと同じく、マーケティング戦略においても別途パートナーを探すといいでしょう。

もしもその会社がSEOにも強い会社であれば、SEOのコンサルティングのみを行う会社は必要ないかもしれません。

まとめ

ホームページリニューアルを成功に導くにはSEOは欠かせない手段だとは思います。

しかしながらSEOは手段でしかありません。

いつのまにか検索サイトでの表示順位をあげることが目的とならないように気をつけましょう。

検索順位が芳しくなくとも、広告施策に予算を割くことで目的が叶うのならばそれは成功と言えます。

成果が出ないからとムキになってSEOに予算を投じるよりも、冷静になって他の合理的な手段がないかを考えてみましょう。

もしも制作パートナーから提示されたSEOの内容に不安などがございましたら、是非、ホームページリニューアルカウンセリングをご検討いただき、お気軽にお問い合わせください。