コラム

ホームページリニューアルで余計なコストを出さないようにするためのポイント

初版公開日:2019/5/9

最終更新日:2019/5/10

こんにちは。

WEB制作会社と事業会社にて制作側と発注側の両方の経験を合計12年以上、WEB担当(ディレクター・エンジニア・SEOコンサル)として中小企業から大手企業まで幅広いクライアントのWEBにおける課題解決をお手伝いしてきました竹内と申します。

ホームページリニューアルに限った話ではありませんが、なるべく安く済ませたいと思うのが普通だと思います。

安くすることだけが正義ではありませんが、削減できたコストは別の施策にあてることも可能になりプロジェクトの成功確率もあがるでしょう。

そのためには、どういったことにお金がかかってしまうのか、何をすれば節約できるのかを知る必要があります。

  • 1.手戻りを発生させない
  • 2.自分たちでできることはする
  • 3.スケジュール遅延を発生させない
  • 4.リスクヘッジ用の金額を上乗せさせられないようにする
  • 5.過不足のない丁度いい環境を検討する

具体的にはこの5つのポイントを守ることができれば、かなり無駄なコストを省くことができるでしょう。

一番重要なのは手戻りを発生させないこと

計画通りにプロジェクトが円滑に進めば(進む未来が見えれば)余計なコストは発生しません。

以下の3つのポイントが手戻りの主な発生起点となります。

  • 目的/目標が明確ではない
  • ターゲットが定まっていない
  • 内部統率/決裁フローが明確ではない

これらが途中でズレてしまうと、せっかく進んだ工程がやり直しになり、その分だけ二重にコストがかかります。

たったこれだけのこと」と思う人も多いかもしれませんが、これだけのことが出来ていないプロジェクトは意外と多いのです。

特に3番目の内部統率/決裁フローが明確ではない場合、上司の主観的な感想でデザインのやり直しや機能の見直しなどが発生する可能性が高くなります。

合理的ではない判断を排除し、主観を挟みにくい空気を作ることがホームページリニューアルの成功確率をあげることに繋がるでしょう。

自分たちでできることは自分たちでやる

事前準備は自分たちで行う

当サイトの主旨に近いですが、事前に出来る準備はたくさんあります。

目標や目的を決め、ターゲットも設定するなど、制作工程(要件定義)に入る前段階の工程を自分たちでやれれば大きな節約になります。

自分たちでやったからコストが削減されるというだけではなく、それらが社内で決まっているという事実が後の制作工程での手戻りを防ぎ、結果的に制作コストも抑えることに繋がります。

余程のことがない限り、決めたことを覆さないというのも大事になります。

制作パートナーに任せるところは任せて、自分たちでできるところは一緒にやるという気持ちが大事です。

写真や原稿を自分たちで用意する

書いておきながらあまりおすすめはしませんが、写真や原稿を自分たちで用意することによって節約することもできます。

ただ、写真はデザインでとても重要なポイントであり、原稿はSEOで重要です。

素人の写真と原稿を元に成果の出るサイトを作るのは難しい場合もありますのでよく検討しましょう。

数万円をケチって、数百万円のプロジェクト全体の成功確率を下げるのは得策ではない気がします。

任せるものは任せて見えない人件費を削る

章題と矛盾しますが、全部自分たちでやれば低コストになるかと言われればそうではありません。

知識の乏しい人によるプランニングは得てして全体感が弱く、後の歪を生むことになります。

また、自分たちだと3日かかるけれどプロに任せれば1日で終わるものがあった場合、見えない人件費は2日分も積みあがってしまいます。

プロに任せられるところはきっちりとプロに任せるようにしましょう。

スケジュール遅延を発生させない

スケジュールの遅延は各所で無理を強いることになり、公開日が遅延すると機会損失を生んでしまいます。

また、無理なリカバリーは品質の低下を招き、目標の達成可能性をも下げることに繋がります。

スケジュールは制作側だけではなく、発注側も守る必要があります。

公開日に間に合わせるために突貫で作成し、公開後に改修するというプロジェクトも少なくはないですが、この本来は必要のない改修分の予算が必要になってしまいます。

発注側は「間に合わなければ公開日をずらせばいいや」と安易に考えがちで、ひとつひとつの工程における期日を守らない場合がありますが、それも成功確率の低下とコスト増に繋がりますので絶対に止めましょう。

リスクヘッジ用の金額を上乗せさせられないようにする

制作側は見積もる際にある程度の余白をとるのが普通です。

これは費用だけではなく、スケジュールもそうなのですが、何かあった時にリカバリーできる余力を計算しておくのです。

特に担当者や、担当者がおかれている立場などを推察して計算することが多いです。

余計なリスクヘッジを取り除くためにも以下の点に気を付けてみるといいでしょう。

担当者はある程度勉強する

どんな会社にもITリテラシーの高い人がいる訳ではないので難しいところもあると思いますが、せめてパソコンやインターネットが好きで普段から使っている人を担当者にしましょう。

単語の意味や言葉が通じない担当者の場合、通じるように翻訳するコストがかかってしまいます。

担当者が決まったら、少し時間を与えてホームページのリニューアルとはどういったものなのかを勉強させるといいでしょう。

また、リニューアルプロジェクトが始まったらその担当者はなるべくプロジェクトの専任となるようにしましょう。

想像よりもはるかにタスクが増えるはずです。

担当者がボトルネックになってしまうとそれだけスケジュールの遅延などが起こり、コストがかさむことになります。

担当者の権限を強くする

専任の担当として配置するからには、プロジェクトが成功した時の評価は決めるべきですし、成功に導くためのある程度の裁量権は持たせるべきでしょう。

担当者が上司の御用聞き・伝書鳩であってはプロジェクトは円滑に進みません。

もしもそこまで任せられないのであれば担当にすべきではなく、決定権を持った人が担当すべきとも言えます。

ホームページのリニューアルは大小さまざまな意思決定が多く必要なものです。

その都度、社内確認などが行われると手戻りをする可能性が著しくあがってしまいます。

制作側は、担当者がどれくらいの知識と権限を持っているかを見極め、そのフォローにかかるコストを見積りに上乗せすることがあると知りましょう。

運用担当者もプロジェクトに参加させる

例えばCMSを組む際には実際にそのCMSを使う人のリテラシーに合わせて詳細度を変えることがあります。

知識がある人に細かい説明は不要かつ邪魔ですし、逆にそうでない人には詳細な実装が求められます。

詳細な実装であればあるほどコストがかさみ、操作マニュアルを作る必要などがあればそれもコストになります。

過不足のない丁度いい環境を検討してコスト削減

旧ブラウザやシェアの低いデバイスへの対応を考え直す

対応するブラウザやデバイスが多ければ多いほど高くなります。

これは各デバイス用に実装するコストもそうですが、テスト工数も膨れ上がります。

事前にターゲットを決めているはずなので、そのターゲットがサイトを訪れるであろうタッチポイントを想像してある程度絞る必要があると思います。

1%未満の閲覧環境は切るべきというような言い方はできません。

例え1%だったとしても100万PVあったとしたら1万PVはその環境で見られていることになります。

その1万PVを切り捨てることによって結果的に+20万PVにすることができる場合もあるので、これについては正解はありませんが、かかる費用とのバランスを見て判断するタイミングがあってしかるべきでしょう。

旧サイトのデータを断捨離する

色々な想定が可能ですが、ブログや新着ニュースのようなものを新サイトに移すのにも工数はかかります。

「丸っとコピーしてポンッ」という訳にはいかないのです。

必要な情報を見極め、要らない情報を捨てることで移行コストの削減ができます。

ちょうどいい環境で公開する

ホームページのリニューアルは既存のサーバーへの上書きで公開されることが少なくありません。

しかし本当にそのサーバーでいいのかを考えるタイミングでもあります。

数年前にレンタルしたサーバーなどであればスペックが古くセキュリティ的にも心配なものもあるでしょう。

逆にオーバースペック過ぎて不要なランニングコストがかかっている可能性もあります。

WEBサイトの制作技術も年々新しくなり、古いサーバーだと対応していない技術やインストールできないソフトウェアなどがあると別の方法を考える必要があり、そこに費用がかかってしまうこともあります。

やってはいけないコスト削減

テスト・ブラウザ検証工程を排除する

見積り項目の中で具体的な内容が書かれることの少ないテスト・ブラウザ検証工程ですが、これを抜いてしまおうとするのは止めましょう。

「どうせ自分たちでもチェックするのだから」と思いがちですが、発注側の確認内容と制作側のテストの質はまったく違ったものになります。

推奨環境としたすべてのデバイス、すべてのブラウザでのチェックを担当者一人でするのは無理があります。

どうしても納得がいかないミスや修正が多いようであれば、あとで減額してもらえるように但し書きをしてもらうことや、テスト工程で実際にやることを明文化しておきましょう。

値切る

説明は不要かと思います。誰も幸せにならないので止めましょう。

値切られることを前提に高値で見積りを出す制作会社が選択肢に残っているとすれば、それは明らかにコミュニケーション不足です。

あまりオススメはしませんが、制作パートナーのWEBサイトに実績を掲載してもOKといったような特定の条件を元に割引をしてくれる会社はあるのでそれくらいは聞いてみてもいいかもしれません。

まとめ

本文内にも書きましたが、制作パートナーに任せるべきところは任せることが大事です。

そして何よりも忘れてはいけないのは、とにかく安く作ることが目的ではないということです。

予算を抑えたいと思い過ぎて、本来の目的を見失わないように注意しましょう。

予算を極限まで切る詰めるのではなく、余計なコストが生まれても想定の範囲内という状態くらいにするのがよいでしょう。

もしも制作パートナー選びや見積りの内容に不安を感じたら、是非、ホームページリニューアルカウンセリングをご利用ください。