ホームページリニューアルの見積りをするために必要な情報
初版公開日:2019/5/2
最終更新日:2019/5/09
こんにちは。
WEB制作会社と事業会社にて制作側と発注側の両方の経験を合計12年以上、WEB担当(ディレクター・エンジニア・SEOコンサル)として中小企業から大手企業まで幅広いクライアントのWEBにおける課題解決をお手伝いしてきました竹内と申します。
ホームページのリニューアルをしたいと思った時、一番最初にいくらくらいかかるのか疑問に思うのは当然のことだと思います。
しかし、何をどうリニューアルするのか決まっていない状態では見積もるのは難しいということを知りましょう。
家をリノベーションしたいと思っても、フルリノベーションなのか、一部なのか、どのように新しくするのかによって大きく予算が変わるのは想像できると思います。
ホームページのリニューアルでも同じことが言えます。
では、何が決まっていれば見積りが出来るのかをここでは説明したいと思います。
ホームページリニューアルの見積りは4種類ある
当サイトでは繰り返しの説明になりますが、ホームページのリニューアルは以下の4つの工程に区分されます。
- 1. リニューアルのRFP(提案依頼書)をまとめるための作業
- 2. RFP(提案依頼書)を元に企画に落とし込む作業(企画)
- 3. 要件定義を行い、具体的に形にする作業(制作)
- 4. リニューアル公開後作業(運用)
多くの人が制作部分の見積りを欲しがると思いますが、この通りRFP(提案依頼書)をまとめて企画を練り、要件定義をすることで制作の内容が決まるので、そこで初めて制作の見積りが可能になります。
同様に、企画費を算出するにはRFPがある程度まとまっている必要がありますし、運用に関しては言うまでもなく何を運用するのかが決まっている必要があります。
これらをすべて無視して、リニューアルの見積りが欲しいと言っても難しいのがおわかりいただけると思います。
何を依頼するのかを決めてから見積りを依頼する
どんなものを作って欲しいのかは自分たちで決めて制作工程の見積りをお願いするのか、企画部分から協力してもらうのかでは見積り範囲が変わります。
制作パートナーに何を期待するのかを明確にし、どの工程の見積りが欲しいのかを明らかにしましょう。
欲しい見積りを得るには工程ごとに必要な情報が異なりますので、どこまでを自分たちで準備できるのかを確認しましょう。
リニューアルの内容を決めるというコスト
当サイトのテーマでもありますが、リニューアルのRFP(提案依頼書)をまとめるのにも相応の手間がかかります。
私たちはホームページリニューアルカウンセリングというサービスをご提供していますが、コンサル費などを支払ってプロに任せたり助言を貰うことを検討してもいいでしょう。
もちろん自分たちで頑張るという選択肢もあるでしょう。
企画を練って作るものを決めるというコスト
RFP(提案依頼書)がまとまれば企画を練ることが可能になります。
どのようなサイトにリニューアルするのかの具体的な道筋を立てる大事な工程と言えます。
コンペで募った企画をそのまま採用する(つまり無償)という場合も多いですが、本来であればコストがかかることだと認識しておきましょう。
要件定義、見積りをするというコスト
詳細な企画があれば制作に関する見積りができるのかと言われればそうではありません。
具体的にどのようなものを作るのかを定義する必要があります。
例えばリノベーションでお風呂のリフォームをすると決まっていたとしても、バスタブの材質を変更するのか、変更するならどんな材質にするのか、浴室乾燥機能はつけるのか、鏡はどれくらいの大きさのものにするのかなどによって値段が大きく変わるのは想像できると思いますが、ホームページも同じことが言えます。
このように具体的に作るものの要件を決めることを要件定義と呼びます。
制作に関する詳細な見積りはこの要件定義ができて初めて可能になりますが、この要件定義には多大なコストがかかります。
これは制作側だけではなく、発注側にも意思決定をして行くというコストがかかります。
要件定義が終わるまでの見積りは常に概算となり、その概算金額で制作パートナーを選んだ後に要件定義を行って貰い、詳細見積りを出して貰うという流れになるでしょう。
要件定義をした結果、概算金額の倍の金額になることも珍しくはありません。
特に大きなシステムが絡んでくると誤差が大きくなりますので、この時点で要件定義をしてくれたパートナーに制作工程も任せると決定してしまっていると身動きがとれなくなってしまいます。
可能であれば要件定義の前後で契約を分けられる形にしておくとよいでしょう。
要件定義をしてくれた会社に結果的に制作工程もお願いすることになっても何も問題はありません。
それは制作側の営業コストに含まれるのではないか?
確かに要件定義を行うところまで無償で行ってくれる会社も存在します。
無償でできる理由は色々あります。
- 売上規模が大きくてそれくらいのコストは誤差である
- 提案時に他社との差別化を計る材料が乏しいから
- 無償で何かを施されると断り難い雰囲気になるのを利用できる
- そこまでやれば受注の確率がかなり上がるので結果的に効率がいい
- リテラシーの高くないクライアントのアイディアを入れるよりも、自社のやりやすい方法内でやれる方が効率がいい
このように制作側にも多少の下心があるので、成り立っていたりします。
そして無償でやってくれる会社が必ずしも良い会社とは言えません。
本当に良い会社は引く手数多であり、無償の提案をするメリットはあまりないのです。
大事なのは、作るものを決めて見積りを出すという一連の行為にもコストがかかるということを知っておくというところになります。
例え無償に見えたとしても、見積りの端々にこのコスト分が上乗せされていると考えてもいいでしょう。
只より高いものはないとまでは言いませんが、安さや目前のサービスに目をくらまし、制作会社選びの判断を間違えないようにしましょう。
まとめ
ホームページリニューアルの見積りは要件が決まっていれば難しくありませんが、要件を決めるのは誰なのかなどのタイミングについては非常に難しいと言えます。
作るものが決まっていないと概算すら出すのが難しいとだけでも覚えておくといいかもしれません。
おすすめは要件定義までを行ってもらうパートナーと、制作以降の工程を請け負ってもらえるパートナーを分けて考えることです。
もしも制作パートナー選びや見積りの内容に不安を感じたら、是非、ホームページリニューアルカウンセリングをご利用ください。