制作会社の選定方式はコンペ?プロポーザル?企画のブラッシュアップと採用しなかった他社企画について
初版公開日:2019/5/2
最終更新日:2019/5/02
こんにちは。
WEB制作会社と事業会社にて制作側と発注側の両方の経験を合計12年以上、WEB担当(ディレクター・エンジニア・SEOコンサル)として中小企業から大手企業まで幅広いクライアントのWEBにおける課題解決をお手伝いしてきました竹内と申します。
コンペを開催するにせよ、選んだパートナーからプロポーザルを受けるにせよ、どの企画が良いかを選ぶタイミングは必ずくるでしょう。
どの企画を選ぶかはあなたの仕事になるため、企画を選ぶ能力は磨いておかなければなりません。
ここでは優秀なプロポーザルを選ぶ基準について書いてみたいと思います。
優秀なプロポーザル(企画提案)とは?
よい企画を選ぶには基準を知っている必要があります。
以下の点に着目し、手元にある企画がこれらの基準をクリアしているかを確認しましょう。
企画の内容が目的に直結しているか?
企画を比較する際につい、目新しいものや他社がやっていないものを希望しがちですが、その考えは一回捨てましょう。
どんなに斬新的な企画でも、目的が叶わなければ意味がありません。
他社の真似をしてでも目的が達成できるのであればそちらの企画の方が優秀と言えます。
斬新さだけで選ぶようなことは止めましょう。
複数の目的や課題の解決になるか?
一つの企画が一つの目的だけを達成させるためだけにある必要はなく、一つの企画が複数の課題を解決できれば素晴らしいことです。
数多くのことをやろうとすると予算も資源も分散してしまいます。
企画は少ない方が注力しやすくなり、結果的に成功する可能性があがるでしょう。
過不足はないか
なんとなく良さそうだからという理由で採用する企画をむやみに増やしたり、一つの目的は叶うけれど他の目的は叶う確率が低くなるような企画を選ぶのはよろしくありません。
キラキラした企画に目を奪われて、大事な目的を見失わないように気をつけましょう。
具体的でわかりやすいか?
企画とは実行される事柄が具体的に書かれているものです。
「6W2H」が明確な企画は具体的であると言えるでしょう。
「6W2H」とは次のようなものをいいます。
- What(何をするのか)
- Why(どのような狙いでするのか)
- Who(誰がするのか)
- Where(どこでするのか)
- Whom(誰に対してするのか)
- When(いつやるのか)
- How(どのようにやるのか)
- How much(いくらかかるのか)
ホームページのリニューアルにおける企画では、いくつかの内容はどの企画でも同じものが入るかもしれません。
ただ、これらが明確ではない企画は企画とも呼べない状態であることが多いため、必ず確認するようにしましょう。
企画のブラッシュアップ
現時点で85点の企画だけれど予算の関係でこれ以上のブラッシュアップが難しい企画と、現時点は75点だけれどもう少し詰めれば95点になる企画が並ぶ場合もあります。
こういった場合に限らずですが、必ずすべての企画にブラッシュアップの余地はないかを検証しましょう。
制作パートナーとして選ばなかった他社の企画を採用したい
これはとてもセンシティブな問題なので、ここでは他社が出した企画は使えませんと説明させていただきます。
他社に説明して企画を買い取るなどの手続きがあれば別ですが、無断で使用したり改変して使用することは止めましょう。
これは倫理的な問題です。
法律的問題で言えば、アイディアレベルの提案であれば著作権を主張するのは難しいとされていて、企画レベルの具体案まで採用してしまう場合は問題があるようです。
誰でも思いつくような一般的な内容であれば問題ありませんが、具体的なキーワードやオリジナル性があるものに関しては無断での採用はNGです。
企画提案の内容で選びたいのであればコンペ方式で制作パートナーを選ぶようにしましょう。
まとめ
総合的に優秀な制作会社がいつでも最高なプロポーザル(企画提案)をしてくれるとは限りません。
プロポーザル(企画提案)の善し悪しは制作パートナーの選択にも影響を与えるでしょう。
会社としての力が95点で企画は80点のA社と、会社としては80点だけど企画は95点のB社、どちらかを選ぶのは非常に困難でしょう。
私たちはあなたがA社を選んでB社の企画を実行する人ではないことを望みます。
もしも制作パートナー選び、企画選びに困ったら是非ホームページリニューアルカウンセリングをご利用ください。
客観的視点から、お客様に合いそうな制作会社と企画をアドバイスさせて頂きます。