コラム

ホームページリニューアルの料金相場。平均費用ってどれくらい?

初版公開日:2019/4/14

最終更新日:2019/4/20

このページは「ホームページリニューアル 料金 相場」といったキーワードで検索している人向けに書いています。

こんにちは。WEB制作会社で制作側として7年、事業会社で発注側として5年、WEB担当(ディレクター・エンジニア・SEOコンサル)として、中小企業から大手企業まで幅広いクライアントのWEB制作における課題解決をお手伝いしてきました竹内と申します。

ここでは、中小企業やスタートアップ企業のホームページリニューアルにおける料金の相場について書いてみたいと思います。

WEB制作の料金、価格に相場など存在しない

はじめから身も蓋もない見出しですが、WEB制作の料金にはセンシティブな内容が多く、本当にピンキリなため相場など存在しません。

こんな風に書いてしまうと以後の文章をまったく読んで貰えそうにありませんが、他のサイトのどんな相場表を参考にしたとしても、この前提は心に止めておくことをおすすめします。

とは言え、缶コーヒー150円前後、牛丼は350円前後、車は何十万円以上出さなければ買えないといったような、だいたいの範囲くらいは知っておくのは必要だと思います。

大事なことなので繰り返します。

車もカーナビなどの付属品の有り無しやランクによって価格差は出ますし、中古車なら新車よりも安いでしょうし走行距離によっても違ってくるでしょう。

新車で付属パーツがたくさんある車が300万円だとしても、同じ型の中古車が100万円で購入できることもあるかもしれません。

そして同じ新車でも購入先が違えば280万円で購入できることがあるかもしれません。

こいった価格差がホームページ制作にもあります。

相場という言葉以外に適切な言葉を用意できないために相場という言葉を使いますが、あくまでも牛丼を買うくらいの料金で買えるのか、車を買うくらいの費用が必要なのかの値幅を知るための参考値とお考え下さい。

ホームページリニューアルの料金の計算方法

いくらかかるのか?は場合によって違うことはお分かりいただいたと思いますが、何にどのようにお金がかかるのかは大きな差はありません。

ホームページリニューアルにかかる費用のほとんどは人件費です。

WEBディレクターがどれだけ動くか、デザイナーやエンジニアがどれだけ動くか(工数と言います)によって計算されます。

例えばWEBディレクターが1日(8時間)3万円の人件費がかかるとして、そのWEBディレクターが担当する工程(例えば構成作成)が16時間かかりそうだという場合、3万円×2で6万円というように算出されます。

これはとても単純でありながら問題のある算出方法ですが、多くの会社がベースとして採用している方法になります。

賢明な方ならお気づきかと思いますが、この算出方法だと仕事が遅い人が計算した場合に料金が高くなってしまいます。

仕事が遅いのに料金が高くなるなんておかしいですよね。

こういう場合はその人の1日(8時間)の人件費を3万円ではなく2万円などとして計算したりします。これを人日単価と呼んだりします。

成果物の価値に値段をつけるべき

こんな人日見積りの計算は問題視されて見直されている会社もたくさんあります。

人がどれだけ動いたかではなく、何を成果物として提供したかで料金が決まるべきなのは言うまでもありません。

そのため、提供するものによって料金を定めている会社も多いです。ただ、どの会社も最初にその料金表を作るためのベースの考え方は、一般的な人材がどれくらいの時間をかけて作るのが妥当かを考えて価値づけをし、料金を定めています。

また、それだけではなく、他者が5万円で値付けしている内容のものを10万円にするのは難しく、そうするにはそれだけの付加価値が必要になってきます。

このようにして、少しずつ狭められた値幅を相場と言い換えている感じになります。

制作会社に直接頼むときの費用はだいたい200万円!

相場なんてあってないようなものなのがおわかりいただいたと思いますので、ここで私が料金を示しても大した意味を持たないこともご理解いただけると思いますのであえて言ってみました。

この200万円というのは、

  • 50~100ページ以内くらいのWEBサイトのリニューアル
  • ECなどの特別なシステムは組み込まれていない
  • ブログやニュースなどのCMS(WordPressなど)くらいはある
  • お問い合わせフォームもある
  • スタッフ紹介などの量産ページあり
  • デザインテイストは全ページ共通(個別のデザインページが20ページとかあったりしない)
  • スマホ対応あり
  • 基本的な(コードレベルの)SEO対応あり(キーワードコンサルなどは無し)
  • 写真撮影や動画制作は別。原稿などの素材も支給。

くらいのWEBサイトのリニューアルの想定で、代理店ではない制作会社に直接依頼する想定です。

スタートアップ企業が最初に「とりあえず」で作ったホームページから脱却する際のサイトや、5年前に作ったコーポレートサイトを改修するくらいの規模とお考え下さい。

本当に何度も繰り返しますが、200万円よりも高かったり低かったりする見積りが出されても高いとも安いとも誰も言えません。

これは作る側の視点だけでなく、発注する側として見積りを何度も複数社からとった経験からの相場です。

エリアは東京近郊であるため、違う地域であればまた変わってくると思います。

それくらい無意味な数字ではありますが、350円では買えないくらいのイメージは持ってもらえたらと思います。

ただ、50万円(1/4)や100万円(1/2)くらいの料金でやってくれる会社もあるかもしれませんし、法人ではなく個人事業主であればもっと安い可能性はあるでしょう。

ぼったくられないために

料金が会社や対応内容によって大きく差が出るのがわかっても、なるべくなら安くしたい、安くなくても無駄に高い料金は払いたくないと思うのが普通でしょう。

その自衛策をいくつか考えてみました。

相見積もりをする

業界によっては相見積もりがマナーやコンプライアンスに反することがあるかもしれませんが、WEBの制作においては一般的に行われています。

もちろん業界によってNGなことがあるくらいなので、相見積もりをする際は一言断りを入れておく方が良いでしょう。

相見積もりをして項目ごとの料金を比較すれば、概ねの相場は掴めると思います。

会社の対応力によってクオリティの差はでますので、必ずしも安ければよい訳でも、高ければぼったくりという訳ではありません。

どういった対応(例えば資料の質の高低など)でその料金になっているのかも含め検討する必要はあります。

細かい要件も出す

要件が不明確な項目は見積りがブレて幅が出やすくなります。

相見積もりをした時に料金に大きな差がある項目は、決まっていないことがある項目だと思いましょう。

細かい不明点もしっかりと聞く

料金が結果的に高いと感じる理由の一つに追加料金の発生があります。

最初の見積りの範囲内ですべてやって貰えると思っている発注者と、見積りには含まれていない要件が発生したと主張する制作者のギャップにより生まれます。

細かい不明点もちゃんと聞くということが徹底できれば、追加料金の発生を抑えられたり、例え発生しても納得できる内容ということになるでしょう。

ぼったくりの大きな特徴のひとつに、項目や料金形態が不明瞭であることがあげられます。

説明を求めた際に「そういうもの」などと言われ、納得のいく説明がうけられないようであれば、そういった会社は避けた方がよいでしょう。

高いか安いかは何によって決まるのか?

お問い合わせが1件も来ない50万円でリニューアルされたホームページと、月に100件もお問い合わせがくる300万円かけてリニューアルしたホームページではどちらが安くてどちらが高いでしょうか。

お問い合わせが来るホームページにすることが目的だったのであれば、お問い合わせが1件も来ないサイトは無価値に等しく、50万円を捨てたのと似たようなものでしょう。

どれだけ安くても、リニューアルの目的が叶わないのであればまったく意味がありません。

キャッシュフローの問題はどうしてもついて回ると思いますが、目先の料金だけにとらわれず、しっかりと検討することをおすすめします。

ホームページリニューアルの予算は投資的側面もあるということも考えられれば、少しだけ予算に余裕が出るかもしれません。

まとめ

料金相場表を載せられなくて申し訳ありませんが、そんな表に意味があまりないことをおわかり頂けたなら幸いです。

100円を握りしめて駄菓子屋に行くのは問題ありませんが、100円で牛丼屋に入るのはちょっと笑われてしまうかもしれません。

同じ様に、1万円でホームページのリニューアルは難しいですが、100万円あれば100万円でできる内容を提案してくれるパートナーはいると思います。

ホームページリニューアルラボではホームページリニューアルカウンセリングのオプションとして見積りの妥当性チェックをご提供しています。

出された見積りに不安が残る場合などは、お気軽にお問い合わせください。